
国の重要文化的景観として申請を目指している豊後高田市の田染荘
中世の荘園集落風景が残る豊後高田市田染小崎の「田染荘(たしぶのしょう)」を文化財として保護していくため、市などは国指定の「重要文化的景観」への申請に向けて取り組んでいる。現在、新年度中の申請を目指し、有識者らでつくる「田染荘文化的景観保存調査委員会」(後藤宗俊委員長、十六人)で歴史や資料の調査結果などをまとめている。
田染荘は平安末期から鎌倉時代にかけて、全国屈指の荘園領主だった宇佐神宮が重要視した荘園で、十二世紀ごろに形成された集落と水田の姿、屋敷跡などが残るとされる。指定によって価値を高めるとともに、保存のための防災対策などの推進を図る。
調査は二〇〇七年度に開始し、同年度末に委員会を設置。保存計画地域を田染小崎地区に限定し、大学教授ら委員が歴史や史跡のほか、民俗、地域内の植生などについて保存に向けた調査を進めている。新年度のできるだけ早い時期に、調査結果をまとめ、申請に必要な景観保存計画や条例を策定する。
市企画文化振興室は「田染荘の姿を後世まで維持していくために、どう守っていくべきか保存計画を早くまとめ、地域に適した文化財の守り方を考えていきたい」としている。
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