
ユーモアを交え熱演。左端が座長の後藤真一巡査長
深刻化する振り込め詐欺被害を“寸劇”で食い止めようと、佐伯署の警察官でつくる「後藤劇団」が奮闘している。役者としては素人だが、事件を知り尽くした警察官はいわば専門家。だます側、だまされる側の双方を忠実に再現した舞台は、広報活動に一役買っている。
劇団は昨年九月、木立駐在所の後藤真一巡査長(28)が座長となって旗揚げ。メンバーは、駐在所に勤務する署員を中心に六人。老人クラブの集会などに出向き、高齢者に被害が多い「オレオレ詐欺」をテーマにした寸劇を披露している。
「息子さんが、がんになった。治療費に百万円かかる。早く郵便局で振り込んでほしい」。犯人が高齢の男性にかける電話で舞台は幕開け。信じ込む男性に対し、郵便局員らが詐欺と見破り、説得へとストーリーは展開する。こっけいなメークや衣装、ユーモアを交えた演技で笑いを誘って観客の心を引き付け、最後に「自分だけは大丈夫だとは思わずに気を付けて」と訴える。
後藤巡査長は前任地の竹田署でも先輩署員が立ち上げた劇団に所属。その経験とノウハウを生かし、劇団がなかった佐伯署で結成を思い立った。「県内各地で振り込め詐欺の被害が後を絶たないが、地域警察官として管内からは被害者を出さないという気持ちで続けていきたい」と話した。
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