
地域住民ら約70人が集まって結婚を祝う
宝船を造って結婚や家の新築を祝う伝統行事「船造り(入り船)」が、国東市国見町櫛来地区であった。多くの地域住民が集まり、結婚した二組の幸せを祈った。
一年の間に長男が結婚した家と母屋を新築した家を祝うため、その家にある板や木材、ござなどを使って庭先に宝船を造る民俗行事。江戸時代中期から続くとされており、旧正月十四日夜から十五日にかけて行われていたが、近年は十五日に一番近い土、日曜日に行うようになった。
松丸利康さん、綾香さん夫婦と高野智治さん、久子さん夫婦の家には、「櫛来船造保存会」の会員や地域住民ら約七十人が集まり、会員らが前日の夜に造った宝船の「船おろし」と「乗り初め」式を開催。会員が船頭や棟梁(とうりょう)役になり、谷に響き渡る威勢のいい口上で宝船の入魂、操船、積み荷報告などの儀式をした後、もちまきをして祝った。
利康さんは「とても素晴らしい伝統だと感じた」。智治さんも「地区全体で祝ってもらい、ありがたい」と感激していた。
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