大分のニュース

【大分新聞】まき餌使わず漁場守る

[2009年02月25日 14:08]

疑似餌をこしらえる紀野弘八さん

 「漁師は漁場を大事にせんといけん」。紀野弘八さん(78)=大分市白木=は疑似餌をこしらえながら話した。
 佐賀関の漁師たちは一本釣りに、ゴカイか疑似餌を使う。まき餌で漁場の環境にダメージを与えたり魚の質を落とさないための配慮だ。
 少しでも魚の食いがよくなるよう、疑似餌には漁師の経験と試行錯誤が凝縮されている。
 紀野さんはサバやハゲの皮を使う。サバの皮はそのまま、ハゲの皮はタマネギの皮を使って茶色く染めて乾燥。小さく切って鳥の羽根に白い木綿糸で結び付ける。一本の道糸に、装飾品のようにきらきらと光る八十個の疑似餌が並ぶ。
 速吸の瀬戸の起伏に富んだ海底の地形や魚群の位置によって、一本釣りは四種類に分かれる。純粋な一本釣りとされるのが糸を真下に垂らす「手釣り」。あと三つは「漕(こ)ぎ」「たる流し」「さお釣り」。それぞれ漁師によって道具や釣り方は微妙に異なる。
 紀野さんは船を移動させながら釣る「漕ぎ」が専門。「手釣りの漁師を避けて船を移動させる。それが漁師仲間のおきて。もう一つ、小さい魚が釣れたら、すぐに逃がすのもね」とにっこり。
 釣り上げた関あじ・関さばは大切に船の「いけま」(いけす)に入れ、帰港。港では、魚体に指一本触れることなく、見ただけで魚の重さを決める「面(つら)買い」で取引する。
 全国ブランドになった関あじ・関さば。商品の鮮度だけでなく、漁法の継承、資源保護にもこだわっている。

県内過去のニュース

2月18日

2月17日

2月16日

2月15日

2月14日

2月13日

2月12日

2月11日

2月10日

2月09日

2月08日

2月07日

2月06日

2月05日

2月04日

2月03日

2月02日

2月01日

1月31日

1月30日

1月29日

1月28日

1月27日

1月26日

1月25日

1月24日

1月23日

1月22日

1月21日

1月20日

1月19日

[PR]セントラル短資FX

※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA