県警が作製した勧誘はがき。親から県外在住の子どもに「はよ大分に帰ってこい」と親心を伝えてもらい、優秀な人材確保につなげたい考えだ
県警は二〇〇九年度実施の警察官採用試験から、大卒者の受験年齢の上限を現行の「三十一歳未満」から二歳引き上げて「三十三歳未満」とすることを決め、二十三日の県公安委員会で報告した。受験年齢の引き上げは一九九七年以来で、九州、沖縄の警察では最高となった。「中途採用者らに門戸が広がった」と人事担当者。県内在住者だけでなく、県外で暮らすUターン希望者らを新たなターゲットに、ホームページ(HP)などを駆使して帰郷を促す勧誘活動も始めた。
県警は団塊世代の退職に伴い、ここ数年、計画的に大量採用を続けているが、少子化で受験者が減少。近年は企業の県内進出が相次ぎ、民間会社への就職者が増えたこともあって、二〇〇二年度に一二・五倍だった採用試験の競争倍率が〇八年度は四・八倍にまで落ち込んだ。こうした状況に危機感を強め、受験者の年齢幅を広げて優秀な人材の確保を進めることにした。
新たなターゲットとして着目したのが、県外在住の大分県出身者。昨年十二月、県警HPに「U・Iターン」コーナーを開設。温泉や関アジ、関サバなど、大分の魅力をふんだんに紹介した、まるで観光案内のような内容で、「故郷の素晴らしさを再認識して、大分に戻ってくるきっかけになれば」と担当者。
さらに「息子よ。はよ大分に帰ってこい」と、警察官への就職を呼び掛けるはがき二万枚を作製。県外にいる子どもに帰郷してほしい親などに配り、“親心”を子どもに送ってもらう計画だ。
2009年度の警察官採用試験 大卒は75人(男性69人、女性6人)を募集。4月1日から受け付けが始まり、5月10日に一次試験がある。U・Iターン希望者向けには、3月11、12日に県東京事務所(東京都中央区銀座)で就職説明会を開く。高卒は8月ごろに受け付けが始まる見込みで、受験年齢は現行の31歳未満を維持する。採用情報は随時、県警HPに掲載。問い合わせは県警警務課人事係(フリーダイヤル0120・204・110)。
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