
講演する政治学者のジェラルド・カーティス氏=16日
NPO法人県ベンチャー協議会(池辺和寿理事長)の特別講演会が十六日、大分市内であり、政治学者のジェラルド・カーティス氏(米国コロンビア大学教授)が「オバマ新政権と日本」をテーマに講演した。
オバマ大統領の政権運営について「発足後三週間で約七十二兆円規模の景気対策法案を成立させるなど、滑り出しは非常にうまくいっている」と評価。就任一年目の注目点として▽景気対策が本当に効果を発揮するか▽アフガニスタンでのテロ対策がより大きな戦争に発展するかどうか―を挙げた。
中国、日本との関係について「アジア外交は従来の路線を維持する。中国との関係を強化しても日本を軽視することはない。各分野で日米中が一緒に協議、対処することが重要」と説明した。
一方で、「問題は日本の政治状況」と指摘。「自民党は次の衆院選で負ける可能性が高いが、民主党政権になった場合に財政政策がどうなるかまったく分からない。国内でこの状況への危機感がどうして感じられないのか。もっと深刻に考えるべきだ」と強調した。
会場には一般の聴講者など約三百人が集まった。
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