
廃品回収で得た収益金で作り上げた、見事な子どもみこし
中津市米町で紙箱製造店を営む、研(とい)俊勝さん(66)、勝広さん(60)兄弟が、昨年秋から続けている廃品回収で得た収益金で、手作りの“子どもみこし”を完成させた。「子どもたちの笑顔が見たい」という一心で仕上げたこん身の作。三月に諸町周辺で開かれるひな祭りで“デビュー”する。「今後も望む方のところに無料で“出張”させます」と呼び掛けている。
二人とも大の子ども好き。兄の俊勝さんは三年ほど前から廃品回収に取り組み、子どもが大勢訪れる地域の祭りに収益金を寄付してきたが、「今度は形に残るもので子どもたちを喜ばそう」と一念発起。昨年十月、弟の勝広さんと二人三脚での廃品回収を始めた。
一口に廃品回収とはいうものの、みこし一台を仕上げるための資金稼ぎは予想以上に大変。世界的な景気悪化で買い取り価格が急降下し、一番高いアルミ缶でも一キロ三十円前後と三分の一に。時には一回で数百キロを取扱店に持ち込むなどして、こつこつと資金をためていった。
みこしの製作は初めてだが、「子どもの喜ぶ顔を想像すると楽しくて、夢中だった」と二人。贈答用の菓子箱などを仕立てる家業の技術を生かし、柱や壁、天井に紋様などの入った紙を丁寧に張り付け、気品が漂う仕上がりとなった。
台座の中央には、子どもに大人気のアニメキャラクターの縫いぐるみも多数“鎮座”。壁には「感謝」「ありがとう」などの言葉を記し、子どもへのメッセージとした。
二人は現在も、「ひな祭りでプレゼントするもち代に」と、廃品回収を継続中。「チビっ子の笑顔は、わたしたちの元気の源」と二人。その表情からは、心からの幸せが伝わってくる。
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