県は七日、由布市挾間町のスーパー「マルミヤストア」内の魚介類販売業「甲斐水産」(甲斐七夫代表)が販売した、マフグの卵(マコ)を食べた男性二人が食中毒になったと発表した。二人は同日夕、フグ毒(テトロドトキシン)が原因とみられる呼吸困難や体のしびれを訴え、病院に運ばれたが、いずれも命に別条はなく快方に向かっている。
県食品安全・衛生課によると、二人は大分市の六十代と由布市の七十代で兄弟。六日に弟が購入して二パックを分け合い、それぞれ七日に食べたという。
食品衛生法では、神経症状を起こすフグの卵は食用が禁止されている。甲斐水産は県食の安全・安心推進条例で義務付けられた「ふぐ処理施設」の届け出をしていなかった。さらに、同条例はフグをさばくために講習会を受け、「ふぐ処理者」の資格を取るよう定めているが、今回、フグを扱った従業員はこの資格を持っておらず、卵に毒があることも知らずに調理、販売したらしい。
商品はラベルに「ふぐマコ(大分県産)」と記し、五百八十円で販売。報告を受けた甲斐代表は七日午後、県中部保健所に届け出て、店は自主休業した。
県はほかに流通した可能性はないとしている。
県は「フグのマコが猛毒ということは水産業者にとって常識。知らずに販売したということは過去に例がない」と指摘。関係者から詳しい事情を聴いており、八日にも甲斐水産に対し、食品衛生法に基づき行政処分をする方針。
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