矢野被告の商品券「支援求めたと解釈」
六日に大分地裁で開かれた県教委汚職事件の公判。教育審議監、富松哲博被告(60)は検察側の被告人質問で、元義務教育課参事、矢野哲郎被告(53)から二十万円分の商品券を受領したことについて反省を述べる一方で、わいろ性を否定、無罪を主張し続けた。検察側は、富松被告が昨年春、ほかにも十一人から計四十一万円分の商品券を受け取っていたと指摘。富松被告が「具体的には申せません」を連発する場面もあった。主なやりとりは次の通り。
富松被告公判の主なやりとり
―二十万円は高額と思わなかったのか。
あいさつとしては、うわさ、慣例的に聞いていた数万円より多いという思いはあった。しかし、矢野被告の(異動への)不安の大きさ、わたしに支援を求める意味だと受け取った。
―人事のお礼とは思わなかったのか。
あいさつ以外は頭の中にはありませんでした。
―矢野被告から、お礼や感謝の気持ちと受け取れる言葉はあったのか。
覚えていないし、なかったと思う。
―二十万円をもらい「まずい」と思わなかったか。
倫理的にまずいかなと思った。感覚がまひしていたなと思います。矢野被告が逮捕され、大々的に報道された。捜査の対象になるという思いはあった。
―矢野被告以外から商品券を受け取ったことは。
(しばらく沈黙して)あります。あいさつとして受け取った事実はあります。
〈検察官が「20107553332111-61」の数字が並ぶ富松被告の手帳を示す〉
―「20」は矢野被告からの二十万円か。
はい。
―ほかの数字は。
その年度に受け取った、あいさつ程度のものです。
―どういう理由で受け取ったか。
具体的には申せません。
―あなたが人事にかかわった件もあるんですか。
具体的には申し上げられません。
〈検察官が、富松被告が商品券授受の発覚に備えて作ったメモを示す〉
―「謝礼」を「あいさつ」に書き換えているが、本当は謝礼と思っていたのでは。
矢野被告からアクション(依頼)もないし、事前に金品をもらったわけでもない。謝礼ではないと、知人と相談の上で消しました。
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