
まちづくりや公園の有効利用の面でも大切にされてきた休憩施設
不審火で焼損した別府市北的ケ浜町のスパビーチにある休憩施設を、市が近く修復することになった。イベントで使われてきたほか、市民がウッドデッキをつくるなど、まちづくりや公園の有効利用の面でも大切にされてきただけに、歓迎の声が上がっている。
火事は一月九日未明に発生。休憩施設は鉄筋コンクリート造りだが、周囲を覆っていたベニヤ板やウッドデッキが燃え、天井や柱がすすけた。火の気がないことから、不審火とみて別府署が捜査している。
市は年度末のため当面は十分な経費を捻出(ねんしゅつ)できず、本年度の予算をやりくりして百万円程度を確保。最低限の危険防止措置を急ぐことにした。モルタルがはがれている部分を補修し、高熱にさらされたコンクリートの強度を確認する。四月の別府八湯温泉まつりで使えるようにしたいという。市公園緑地課によると、完全な修復には四百万円程度かかる見込みという。
この休憩施設は、夏祭りで「スパビーチカフェ」が開かれるなど、公園を有効活用するための拠点だった。「コンクリートでは味気ない」と二〇〇五年の夏祭りの際、有志がウッドデッキを設置。立命館アジア太平洋大学の学生は休憩施設を囲むベニヤ板に海の絵を描き、見た目を明るくする工夫をしていた。
祭りの実行委員長として休憩施設の活用にかかわってきた安部一郎さん(47)=同市北的ケ浜町=は「市民と行政が意見を出し合い、つくり上げてきた場所だっただけに、火災は残念だった」と振り返る。「修復されるなら喜ばしい。憩いの拠点施設として再興したい」と話している。
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