
活性化策を提案するAPUの学生
旧肥後街道を生かした地域振興を目指している大分市野津原地区で、立命館アジア太平洋大学(APU)の学生たちが魅力あるまちづくりのアイデアを発表した。若者の新鮮な視点と発想に、地元関係者は感心しきりだった。
野津原地区では野津原町商工会が中心となって、肥後街道を観光に生かす取り組みをしている。本年度は「肥後街道宿場町再興事業」で、野津原と今市にあった宿場町で振る舞った料理の“復活”を目指している。また、事業の充実を図るため、APUに助言や指導、支援を求めている。
報告会は市野津原支所であり、住民ら約六十人が参加した。活性化策を提案したのは、轟博志准教授(歴史地理学)が指導する「観光地域づくり実践講義」を受けている学生十七人。昨年十二月、街道を二日間歩いて魅力や可能性を探り、地元住民の声も聞いて方策を考えた。
滝口なつみさんと吉井温美さんは、「体験」と大分の方言の「…たいけん(したいので)」を使ったキャッチコピー「学びたいけん、食べたいけん、動きたいけん野津原」を発表。街道の歴史を学び、歩く―などの体験型観光を提案した。
秋吉陽子さんは「大分市から日帰りで楽しめる観光地」として「歴史が薫るおしゃれな郊外」と位置付けた。「しゃれたレストランを開いて地元の素材を使ったスイーツ(菓子)などを売り込むべき」と訴えた。
アイデアを熱心に聞いていた池辺京子さん(63)=自営業=は「若者の意見はとても新鮮。地区内だけの顔触れでは同じ行事を繰り返しがちになるので、いい刺激になった。学生の熱心さにも感動した」と感想。
轟木准教授や学生は、本年度内に、同地区活性化の可能性を探る研究を報告書にまとめ、同商工会に提出する。
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