
風にそよぐアオノリ=中津市
生命力あふれる緑色のカーテンが、風をはらんでゆらりゆらり―。厳寒のこの時季、中津市の山国川河口で取れるアオノリを天日干しにしている風景が、ことしも市内小祝などで見られるようになった。山国川からの貴重な恵みが、地元住民の食卓を豊かに彩っている。
淡水と海水が混じり合う「汽水域」で育つアオノリは、山国川ではJR日豊線の鉄橋を挟んだ上下流域で取れる。漁師たちは、くま手状の道具を使い、川底の石に張り付いたノリを黙々とはがし取っていく。
例年ならば、今ごろはカーテンが道端にずらっと並んでいる小祝地区。ことしはノリの育ちが遅く、自慢のカーテンも途切れがち。昨年の天候の関係で、養分が不足し、育ちが遅れ気味という。アオノリ漁約四十年という地元の主婦(68)は「量は少ないが、味や色は十分」。
摘んだノリは一日かけて天日干しにし、粉状にする。磯の香りが残り、みそ汁に混ぜたり、焼きそばやたこ焼きにかけたりして食べるとおいしいという。市場には出ず、家庭や知人の間などで消費する。摘み取りは三月半ばごろまで続く。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA