
改修と減産を兼ねて、2月1日から休止する第1高炉=大分市の新日鉄大分製鉄所
新日鉄大分製鉄所は二十八日、改修予定の第一高炉を、工事に先立ち二月一日から休止することを明らかにした。改修も予定を一カ月早め、二月中旬から入る。五月中旬まで。景気後退の影響から自動車や家電向けの需要が落ち込んでおり、減産に向け柔軟に対応することにした。
新日鉄は二〇〇八年度(三月末まで)、全体で約四百万トンの減産計画を発表済み。大分製鉄所が第一高炉の運転を二月から休止すると、三月までの二カ月で約六十万トンの減産になる。製鉄所個別の年間の減産規模は公表できないとしている。減産に伴う人員削減はせず、生産基盤の強化や技能伝承に力を入れる。
製品のうち、大幅に需要が落ち込んでいるのが薄板のホットコイル。自動車や冷蔵庫をはじめとする家電などに使用されるが、いずれも各メーカーが急激な減産で在庫調整を急いでいる。それに伴う受注減で、ホットコイル生産は十月がフル生産の七割、十一月以降は六割まで操業率を落としている。
一方、造船や橋などに使う厚板はまだ需要が旺盛。ほぼフル生産が続いているという。
第一高炉の改修は、世界最大の第二高炉と同規模にするもの。当初は、過去の高炉改修で最短となる約七十日間で工事を終える予定だった。工事の前倒しで約百日間に延びることになり、運輸関係や取引先企業への影響が懸念される。
ただし、七百―八百億円を投じる改修工事は、延べ約五十万人が動員される見込み。このため、一時的にせよ、雇用や宿泊を含めた一定の経済効果が生まれる。地場・下請け企業の各種技能のレベルアップに貢献することも期待される。
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