
「ヒノヒカリ」に負けぬ味。新発売される「にこまる」=大分市のパールライス大分経済連
県内の農家で導入が進む水稲の新品種「にこまる」をパールライス大分経済連が二十三日から初めて発売する。人気品種「ヒノヒカリ」が温暖化に伴う高温障害で品質低下していることから、県やJAは高温にも耐えられるにこまるに期待を寄せている。
県内のマルショク、JA、Aコープ、パールライス取扱店などで販売される。価格はヒノヒカリ並みになる見込み。パールライス大分経済連の用正勝彦社長(57)は「炊きあがりはふっくら、つやつやで、もちもちした食感が特長。食味もよく、ヒノヒカリに負けず劣らず。まずは食べてみてほしい」と話す。
にこまるは九州沖縄農業研究センター(福岡県筑後市)が開発した品種。おいしくて笑顔が「にこにこ」こぼれる様子と、粒張りが「まるまる」と良いことにちなんで命名された。九州他県では長崎や熊本で栽培されており、高い評価を受けている。
県内ではヒノヒカリが作付面積(二万五千九百ヘクタール)の約八割を占める。しかし、高温に弱いことから、温暖化によって等級低下につながる乳白が発生。作付けがヒノヒカリ一辺倒になっているリスクが明らかになってきた。
県では二〇〇六年から実証試験に取り組んだ結果、ヒノヒカリに比べて高温に強いことが分かり、導入が始まった。由布市、宇佐市、臼杵市などで栽培されており、○八年の県全体の栽培面積は二百一ヘクタール。県集落・水田対策室は一〇年までに六百ヘクタールまで広げたい方針で、「ヒノヒカリの作付割合を低下させて、リスク分散を図りたい」。
臼杵市の集落営農組織「下の一農作業共同組合」は本年度からにこまるを八十アール栽培し始めた。藤原真一組合長(68)は「栽培も難しくなく、試食した人からも高評価だった。来年は栽培面積を増やしたい」と話している。
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