
牛馬の安全と農家の繁栄を祈願
牛馬や農耕の守り神として知られる由布市挾間町篠原地区の「大将軍(だいじょうごん)神社」(佐藤成己宮司)で十三日、春の大祭が始まった。寒風が吹く中、多くの農業者や地元住民が参拝に訪れ、農家の繁栄、牛馬の健康と安全を祈願した。
神事で地元関係者が玉ぐしをささげた後、同市庄内町の櫟木神楽座が「五方礼始(ごほうれいし)」などの舞を勇壮に奉納した。
牛を連れて参拝し、おはらいを受けた畜産農家の鶴原英人さん(81)=挾間町小野=は「昨年は肉牛価格が低迷し、飼料代も高騰した。今年は丑(うし)年だけに、ぜひいい年になってほしい」と期待を込めた。
大祭は十五日まで。期間中、境内ではかつて大分郡市の三大市の一つに数えられた「大将軍市」が開かれ、植木や食べ物の出店が並んで参拝客でにぎわう。
江戸時代、熊本・肥後藩主の細川綱利公が参勤交代の道中、野津原(現・大分市野津原地域)で馬が弱って立ち往生した。村人の進言で同神社に参拝したところ、馬が元気を取り戻した―と同神社に伝えられている。
「今年は参拝から三百年の節目に当たる」と佐藤宮司や氏子たち。
佐藤宮司によると、細川公は三年後の旧暦一月十三日、江戸から肥後への帰路に「お礼参り」として再び同神社に参拝。霊験に感謝し、みこしを奉納するなどした。以来、お礼参りの日に合わせて春の大祭を開くようになったという。
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