
「1年間の結果を生かし、調査を継続する」と話す別府市綜合振興センターの担当者
アオコの発生を防ごうと、別府市の志高湖でイケチョウガイによる“浄化作戦”が始まって約一年。同湖を管理する市綜合振興センターの実験で、日照時間が短い場所であれば、イケチョウガイが約九割の確率で生存できることが分かった。二〇〇九年は同湖で自然繁殖するかどうかなどをポイントに調査を続け、本格導入を目指す。
志高湖は流れ込む川がなく、水量約十三万トンの大部分を雨水に依存する閉鎖型内水面湖。地下水をポンプでくみ上げて湖に注ぎ、浄水している。ニシキゴイ、フナ、エビなどが生息するが、初夏から秋にかけてアオコが発生することがあり、魚の大量死や景観を損なうことが悩みの種だった。
イケチョウガイは琵琶湖水系の二枚貝。浄化能力に優れ、一日に約二百リットルの水を浄化するといわれている。この貝に注目した同センターは〇七年十一月下旬から、日照時間の異なる湖の六カ所に計百九個を沈め、実験を始めた。
その結果、朝から夕方まで日の当たる場所では約五割、一日中ほとんど日照のない場所では約九割が生き残り、日照時間が短い場所ほど生存に適していた。貝が死んだのは水温が高くなる五―十月。イケチョウガイの限界水温は三〇度とされており、日照による水温上昇が影響しているようだという。
今後は生き残った七十八個の貝を、生存率の高かった日照のない場所に沈め直して調べる。同センターは「一年間で九割以上の生存率を期待したい。アオコの発生を防ぐために使う場合、数万個単位の貝が必要になるので、貝が自然繁殖してくれるかどうかが重要。潜水しての観察も検討したい」としている。
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