
魅力創出を目指し、メンバーの議論も熱を帯びる
由布市湯布院町の由布院温泉で、地域の魅力を”由布院らしさ”として確立し、個性豊かな温泉地として持続的な成長を目指そう―という取り組みが進んでいる。近年は景観や地域性を無視した店舗や接客も目立ち、「普通の観光地になりつつある」との声も聞かれる。そんな危機感から、「由布院にしかない魅力」づくりと「癒やしの里」のイメージの再構築に乗り出した。
取り組みを主導するのは地元の観光・旅館団体や商工会、市でつくる「由布院サスティナブルツーリズム協議会」(代表・桑野和泉由布院温泉観光協会長)。国が独自の地域づくりを支援する「地方の元気再生事業」を活用して事業を実施する。サスティナブルは「持続できる」を意味する。
同協議会は食、景観、アートなど六つの事業別作業部会を設け(1)農家と料理人の連携(2)景観改善や由布岳が映える風景の保全(3)公式ガイド「由布院ブック」の製作(4)美術館などを巡るアートバスの運行―などに取り組む。
由布院は「温泉とのどかな景観」という癒やしの雰囲気を売りに全国有数の温泉地に成長した。しかし、近年は“由布院ブランド”を目当てに地域外資本の進出が増え、過当競争に。交通混雑や景観の乱れなどから、観光客数の急減を懸念する声も上がっている。
九日、町内で今年最初の会合があった。事業別の取り組みで、由布院らしい街並み・景観を募集するコンクールをスタートさせたことが報告された。また、今月中に食をテーマとしたイベント、二月下旬には将来の由布院温泉の在り方を考えるフォーラムを開催する。
桑野代表は「由布院観光は地域づくりの歴史で、協議会が取り組む事業はすべて三十年来の課題でもある。由布院のあるべき姿を地域が考え、将来を見据えた新たな力を生み出したい」と話す。
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