
4年半で製作した108体の地蔵
国東市武蔵町今市の舟越日出夫さん(70)が手彫りで108体の地蔵を完成させた。「人のぬくもりがあふれる地域になってほしい」と願いを込め、「幸地蔵」と命名された地蔵は、自宅近くの道路沿いに造ったお堂から地域を見守っている。
これまで農業一筋だった舟越さんが彫刻を始めたのは六十歳の時。買い物先で、売り物の花挿しを見て「自分にもできるのでは」と思い始めた。ノミや小刀を本格的に使うのは初めてだったが、いざ取り組んでみると「集中力が高まり楽しくできた」。百八体の地蔵は六十五歳から約四年半かけて仕上げた。
作業前には必ず手を洗うよう心掛けた。「自分の煩悩を一つ一つ消す思いで新鮮な気持ちで取り組んだから、これだけの数を達成できたのだろう」と舟越さん。お堂には地域住民が座ってくつろげるだけのスペースを確保。最近は、地蔵に手を合わせる子どもたちも見かけるようになったという。
舟越さんは「地域住民の憩いの場として利用してもらいたい」と話している。
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