
久留須川上空を飛行するコウノトリ=28日午前・佐伯市直川
佐伯市直川の久留須川に国の特別天然記念物、コウノトリのつがいとみられる二羽が飛来しているのが二十八日、確認された。日本野鳥の会県支部佐伯地区支部によると、県内でコウノトリが確認されたのは初めて。白と黒の大きな翼を広げ、ゆっくりと、優雅に飛ぶ姿を身近に見ることができる。
コウノトリは国内種が絶滅。人工繁殖した個体に取り付けている標識もないことから、越冬のため、中国東北部から南へ向かう途中の二羽が立ち寄ったとみられる。同支部などによると、今月二十四日ごろから目撃されていた。
翼を広げると、二メートルはありそう。二羽がいるのは国道10号沿いで、ショッピングセンターや人家に近い。えさの小魚を取ったりしながら、のんびり過ごしているが、警戒心は強いという。
観察を続ける日本野鳥の会県支部の武石宣彰佐伯地区支部長は、「他県では一羽で見つかることが多く、つがいで確認した例はあまり聞かない。いつまで直川にいるかは分かりません」と話している。
国内のコウノトリは、兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)が二〇〇五年、人工繁殖させた五羽を自然界へ放鳥。昨年は、国内の自然界で四十三年ぶりに誕生した幼鳥が飛び立つなど、繁殖への取り組みが進む。
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