富松審議監の公判
人事異動の見返りに元部下から商品券二十万円分を受け取ったとして、収賄の罪に問われた県教委教育審議監、富松哲博被告(60)の第三回公判が二十二日、大分地裁(宮本孝文裁判長)であり、元義務教育課参事の江藤勝由被告(53)=別の収賄罪で有罪判決=が検察側証人として出廷した。
江藤被告は「十年以上前、指導主事にしてほしくて関係者に十万円の商品券を贈ったが、かなわなかった」「八年ほど前、異動の尽力のお礼に所属長に三万円の商品券を贈った」と証言した。
昨年十一月末、富松被告とともに佐伯市内の飲食店で贈賄側の元同課参事、矢野哲郎被告(53)から“接待”を受けたことについて「『人事用務』の名目で出張扱いとした」と証言。県教委は高速料金や旅費(三千五百四十円)を支給したが「(適正な出張だったか)調査するつもりはない」としている。富松被告は出張扱いではなかったという。
また、江藤被告は四年ほど前、富松被告の借金三百万円の保証人となり、二〇〇六年には三百万円を貸し、月々、返済を受けていると証言。〇七年度も別に三百万円を貸したが、この分は江藤被告の逮捕後に一括返済されたとし「富松被告を尊敬していた。わたしのような者に頭を下げるのはよほどのことと思い、貸した」と述べた。
口利きの実態記載 PT報告 原資料の一部公開
県教委は二十二日、教員採用や校長・教頭昇任試験をめぐる汚職事件に絡んで実施した、幹部らへの聞き取り調査結果の一部を公開した。おおいた市民オンブズマンが情報公開請求していた。個人名は非公開だったが、口利きなどの実態が書かれているものがあった。教育行政改革プロジェクトチーム(PT)が七―八月に、県教委幹部や人事担当経験者、OB計百一人から聞き取りし、PTはその結果を調査報告書にまとめたが、原資料は公表されていなかった。
教員採用試験について、人事担当を経験したと思われる職員は「上司から『この受験生を見たい』と言われ、それを加味して一次試験を通した」と証言。小中学校の校長・教頭昇任試験では、受験者の適性を評価し、県教委に推薦していた市町村教委と、教職員組合との関係について、「組合の人事要望と(市町村教委の)推薦がぴったり一致したり、人事情報がすぐ組合に漏れることがある」と指摘する県教委職員も複数いた。
オンブズマンは、非公開とした部分の判断について県個人情報・情報公開審査会に異議を申し立てる方針。
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