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由布市のデンケンが「太陽電池」に参入

[2008年12月13日 10:28]

デンケンが開発した太陽電池のセルテスター

 デンケン(由布市挾間町)は、太陽電池の最小単位「セル」の特性を評価する検査装置を開発した。県内の地場企業では同分野への初の新規参入。二〇〇九年二月の第二回国際太陽電池展(PV EXPO=東京)に出展し、太陽電池メーカー各社に売り込む。韓国の液晶製造装置メーカーと業務提携も結び、事業拡大を目指す。
 開発した検査装置は、測定機器にソーラーシミュレーター(模擬発光体)や搬送機器を組み合わせた一体型の「セルテスター」。電極に接触させてデータを測定し、薄くて破損しやすいセルを揚げ降ろしできる。半導体後工程の検査装置などを製造してきた実績を生かしている。
 大手メーカーと商談を進めており、来年の正式な製品発表でも自社製品をアピールする。
 新事業については既に、韓国の半導体、液晶の製造装置メーカーYS―THERMTECHと業務提携を結んだ。両社の技術面の強みを出し合うと同時に、太陽電池ビジネスが拡大するアジア地域での販売網も広げる方針だ。
 九州では近年、富士電機システムズとホンダが熊本県、昭和シェル石油が宮崎県、三菱重工業が長崎県にそれぞれ、数十億円から百億円規模を投資。太陽電池生産工場を新・増設している。大分県内では、エス・イー・エス(本社・東京)の九州ソーラーエナジーシステム工場で、セル製造装置を生産している。
 欧州では発電した電気を高額で買い取るフィード・イン・タリフ(固定価格買い取り制度)が広がり、太陽電池が普及期に入っているという。デンケンは「二〇〇九年度のセルテスター売上高は五億円が目標。将来は国内外で大きく成長させたい」と話している。

 【ポイント】
 フィード・イン・タリフ 太陽光発電などによる電力を、電力会社が長期にわたり高値で買い取る仕組み。04年導入のドイツなど欧州では、20を超える国が採用。家庭などで太陽電池を設置する場合、費用を10年ほどで回収できる。補助などがない日本は20年以上かかるとされ、普及に後れを取った。

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