
左側が「三ツ星」を示すパネル、右側が認定プレート。「全店舗がパネルを目指せば、湯の坪街道はさらによくなる」と太田会長
景観協定をすべてクリアしたら“三ツ星”進呈―。由布院温泉(由布市湯布院町)の観光の中心地・湯の坪街道で、景観法に基づき、地域独自に営業上のルールを設けた景観協定がまとまった。協定には「商いの手法」「広告物の数・形」「看板の色」を規制する3種類があり、地元では、すべてを満たした店舗を「景観協力店」とし、店頭掲示用の三ツ星特製パネルを授与する。観光客に見える形で格付けを進め、景観協定の浸透を図るのが狙いだ。
景観協定は住民同士が結び、運営する自主的ルール。湯の坪地区の三協定は(1)道路境界から五十センチ以内の商品陳列(2)派手な電光掲示、点滅照明の使用(3)屋外広告物の敷地外への設置―などを禁止するほか、看板の高さや大きさ、使用できる色・彩度に制限を設けた。
三ツ星を得るには、これらの協定を結んだ上で、声掛け・客引き、大音量で音楽を流すことなどを禁じた紳士協定を守るのが条件。「湯の坪街道周辺地区景観協定運営委員会」(太田洋一郎会長)は、全協定をクリアした三ツ星店を「景観協力店」、二つ以下は「協定加盟店」と区分けし、協力度合いで格付けを進める。
運営委によると、協定対象の約百三十軒のうち、既に約百二十軒が一つ以上の協定を満たしているが、景観協力店は今のところ五十四軒という。今月中旬をめどに、景観協力店には、認定プレートと三ツ星の特製パネル、加盟店にはプレートのみを配る。その後は景観協定が守られているかどうか定期的に巡回し、チェックしていく方針。
太田会長は「パネルを見れば、景観に協力する姿勢が一目で分かる。今後は観光マップや旅行雑誌に情報発信するなどして付加価値を生み出し、全店が『三ツ星』を目指す機運を高めていきたい」と話している。
※湯の坪地区の景観対策 近年、多種多様なデザインの店舗が進出し、景観面の乱れが指摘される中、景観法を活用して交通・景観を改善しようと、地元住民は2006年12月から1年半かけ、住民主導で景観計画と景観協定を策定。これを受けて市は今年10月に景観計画を施行し、街道周辺の建築物の高さや外観などを規制した。
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