
アビリンピックの「喫茶サービス」部門で金賞に輝いた阿南陽子さん
第三十回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)で初めて設けられた競技「喫茶サービス」で、竹田市の阿南陽子さん(25)が最高賞の金賞を獲得した。軽度の知的障害があり、接客の勉強を始めて二年半の間に培った技術が認められ、阿南さんは「自信がつきました」と笑顔で話した。
アビリンピックは障害のある人が職業技術を競う場。十月に千葉県の幕張メッセであった。競技は「電子回路接続」「ワード・プロセッサ」「ホームページ」など五部門がある。そのうち「喫茶サービス」には各県の代表三十五人が出場。客から注文を聞き、それを厨房(ちゅうぼう)に正確に伝えるなど接客の一連の流れを見る「規定競技」と、一般客の想定外の行動や質問に答えることができるかなどを見る「自由競技」があった。
阿南さんは自由競技で車いすの客の接客を担当。席に着く前に、いすをどけるなど機転が利いたサービスをした。「車いすのお客さんはうちのレストランにも来る。いつも通りのことをしただけ」と話す。
臼杵市の特別支援学校高等部を卒業後、竹田市久住町にある入所授産施設コロニー久住で、漬物加工業の仕事など作業訓練から始めた。二〇〇六年に同地域にあるグループホームに住まいを移し、そこから社会福祉法人が運営する焼き肉レストランに通い、接客の訓練をしている。
初挑戦したアビリンピックで、初代「喫茶サービス」部門のチャンピオンに輝いたことを「今でも信じられない」と阿南さん。同行した指導員の田上房江さん(43)は「ほかの出場者もみんな上手だったけど、笑顔は阿南さんが“ピカイチ”だった」と評価する。
将来は一般事業所での就労を目標にしているという阿南さんは「いろんな人と触れ合える接客の仕事が大好き。これからも頑張ります」と話した。
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