
休園前にラクテンチを訪れた家族連れら。この日は普段の日曜日の2倍近い入場者だった=30日午前11時半ごろ
業績不振を理由に遊戯機器メーカー「岡本製作所」(大阪市)が譲渡先を探している別府市の老舗遊園地「別府ワンダーラクテンチ」が三十日で休園した。同社は譲渡または自社運営により来春にも再開する見込みを示している。来園客や関係者は休園を惜しみながら、新たな遊園地としての再出発に期待を込めた。
この日は普段の日曜日の二倍近い約二千人が訪れ、午後には七百台の駐車場が満車に。園内では親子らがジェットコースターや観覧車、アヒル競走などを楽しんだ。プロレスの興行もあり、夕方までにぎわった。
別府市出身で福岡県田川市の会社員佐藤健太さん(34)は「きょうで休園と知って駆け付けた。雰囲気がよく、ゆっくり過ごせる施設なのでこのまま続いてほしい」。孫らと訪れた大分市下白木の安部絹代さん(72)は「休園は寂しいが、来春どのような施設になるのか楽しみ」と話した。
同社は、遊園地としての存続を条件に県外の二社と譲渡交渉中。交渉がまとまらない場合は大規模リニューアルをして自社運営するとしている。
男性従業員は「皆さんが楽しめる施設になるよう知恵を出し合っていきたい」。三十日付で解雇される従業員は「施設再開で声が掛かれば、ほとんどの従業員が戻るはず。ここが好きだから、わたしも戻りたい」と話した。
遊園地入り口に置かれた「思い出帳」には「ありがとうラクテンチ」などと書き込まれていた。
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