
別府市が景観形成の重点地区に位置付けた鉄輪温泉地区
別府市は二十六日、「鉄輪温泉地区温泉湯けむり重点景観計画案」の縦覧を市役所で始めた。市内全域を対象とした市景観計画をベースに、泉都の景観に欠かせない「湯けむり」の三割以上が集中する鉄輪を重点地区と位置付け、同計画案を作成した。建物の高さ規制を設けるなど、市内全域の計画より踏み込んだ内容となっている。
同計画案は鉄輪温泉地区の二四・二ヘクタールが対象。「湯けむりと歴史的な湯治場風情が漂うまち『かんなわ』」と将来像を描く。エリア内は「まちなみ景観形成地区」と、国道500号に面し比較的規制が緩やかな「沿道景観形成地区」に分けている。
特に、まちなみ景観形成地区では建物の高さを十五メートル以内に制限。実効性を持たせるため、強制力のある都市計画法に基づく規制も行う。商業地域の緑化率は8%と、市内全域の計画より3%高くした。日本建築の統一感ある街並みを保つため、屋根にこう配を設けることや、落ち着いた色彩を用いることなども定めた。
市は同計画案を作成するため、二〇〇六年から鉄輪地区で住民との座談会などを開催。〇七年二月に地域の歴史や景観の要素、建物の高さを変化させたシミュレーションなどを冊子にまとめた。
〇七年十一―十二月には、地区内の自治会員や地権者ら四百九十二人を対象にしたアンケート(回収率47・2%)を実施。建物の高さ、色彩、緑化のいずれについても規制が必要とする回答が多くを占めた。
縦覧期間は十二月十日まで。市はその後、市都市計画審議会や市都市景観審議会の意見を聴き、来年の市議会三月定例会への関係議案提出を目指す。
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