
芝を全面張り替えする九州石油ドーム。オーバーシードのためトラック(手前)よりピッチが高くなっている=大分市
県は十二月中旬から来年三月中旬にかけて、大分市の九州石油ドームのピッチの芝を全面的に張り替える。二〇〇一年のオープン以来、全面張り替えは初めて。サッカーのワールドカップ(W杯)や大分国体の歓喜、大分トリニータの奮闘を見守ってきたピッチが生まれ変わる。
全面張り替えは一般的に五―十年が目安。九石ドームは日照をさえぎる屋根付きで風通しが悪い構造のため、芝の管理が特に難しい。二〇〇二年のサッカーW杯国内会場地の一つだったが、開幕前に枯れたり、育成不良が問題になった。現在は既にある芝の上に新たな種をまく「オーバーシード」を繰り返しながら維持管理している。
本年度は大分トリニータの試合に加えて、大分国体と全国障害者スポーツ大会で芝を酷使。種をまく際に砂を入れるため、年々ピッチが高くなり、周囲のトラックより最大で十センチほど高い部分もある。さらに水はけも悪くなった。このためJリーグのシーズン終了後に全面張り替えをする。
建設当時のピッチ面まですべてはぎ取った後、熊本県内で育成中の芝をロール状にして運び込み、張り替える。総工費は約一億円。
本来は養生を含め半年程度の工期が必要だが、Jリーグの来季開幕までは約三カ月。芝を管理する沢野和成さん(44)=雪印種苗大分スポーツ公園フィールド管理事務所長=は「これまでも苦労の連続だったが、W杯以来の大仕事。万全な形に仕上げたい」と話す。
今年はピッチの利用回数が多く、養生期間も十分取れなかったため、秋以降は荒れた状態になった。沢野さんは「多くの人は傷み具合に驚いていたが、逆に芝は“生き物”だと理解してもらえたのでは。維持管理には理解と協力が必要。張り替えを通じて、お互いがより良い使い方を考える機会になれば」と期待した。
試合して遊んで 芝生に「お別れ」来月、イベント
県は十二月十日と同十二日、大分市の九州石油ドームで、小中学校のサッカーチームにピッチで試合をしてもらう「ドリームマッチin九州石油ドーム~僕らもJリーガー」を開く。参加チームを募集している。
両日とも試合は午後六時から午後八時半まで。小学生八チーム、中学生四チームを募集する。試合は前後半三十分ハーフ。参加無料。申し込みは二十五日までに、県サッカー協会(TEL097・573・2288、ファクス097・573・2290)へ。
同十四日には張り替え前の芝の“お別れイベント”として「ピッチで遊ぼうin九州石油ドーム」を実施し、県民にピッチを開放する予定。希望者には現在の芝を無料配布する。
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