NPO法人おおいた水フォーラム(理事長・羽野忠大分大学長)は第一回アジア・太平洋水サミット(昨年十二月、別府市で開催)の一周年行事「水と食のフォーラム」を十二月七日、別府市のビーコンプラザで開く。
東京大学生産技術研究所の沖大幹教授が「バーチャルウオーターから考える日本の水、世界の水」と題し基調講演。食料の輸入により、輸出国で生産に使われる大量の水=バーチャルウオーター(仮想水)=を間接的に消費している現状を踏まえ、日本や大分の水環境の在り方を提言する。県内や全国で水環境問題に取り組む団体の代表がパネリストとなり、「水・食・環境」と題したシンポジウムもある。
記念行事に合わせて、各地のNPO法人などと連携した地域行事も計画。漂流ごみの実態を調べる学習会(中津市)、留学生や外国人を対象にした水の旅(大野川流域)などがある。
第一回アジア・太平洋水サミットには関係三十六国・地域の政府首脳や研究者ら約三百七十人が参加。各国の水問題の現状を報告し、安全な水の確保や環境保全に向けた取り組みの必要性を世界中に発信した。
おおいた水フォーラムはサミットの成果を継承するため、県内の大学や企業、民間団体などにより七月に設立。十月末にNPO法人の認証を得た。フォーラムの構成団体が持つ情報や研究成果を社会の発展に役立てる「知の集積」に取り組んでいる。
フォーラム事務局長の川野田実夫さん(大分大学教育福祉科学部教授)は「日本は水資源が豊かというイメージを持たれているが、バーチャルウオーターを通じて多くを外国に頼っている。国民一人当たりが国内で使える水の量は、実は意外と少ないことを記念行事を通じて伝えたい」と話している。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()