
うつむき加減で大分地裁を出る二宮被告=6日、午後1時27分
大分県の二〇〇七年度教員採用をめぐる収賄事件で、六日、大分地裁に有罪判決を言い渡された元県教委教育審議監で前由布市教育長の二宮政人被告(62)。判決理由で宮本孝文裁判長は「教育審議監という要職にいながら採用試験に関してわいろを受け取った影響は重大。大分県の教育行政一般に対する国民の信頼を著しく失墜させた」と指摘した。
一方、執行猶予を付けた理由として「大分県教育界に存在した口利きの体質は厳しく非難されなければならない。被告も口利きに関与していた一人ではあるが、以前からの一連の口利きに対する社会的非難を、被告だけに向けるのは相当ではない」と説明。口利きは県教委の組織的な問題との見解を示した。
判決によると、二宮被告は〇七年度小学校教員採用試験で、元県教委義務教育課参事の矢野哲郎(52)と、妻で元小学校教頭のかおる(51)両被告夫婦=いずれも贈賄罪で公判中=の長女(七月に辞職)の採用試験の便宜の見返りに、〇六年九月と十月の二回、大分市内の飲食店で、哲郎被告から商品券計百万円を受け取ったとして、懲役一年六月、執行猶予四年、追徴金百万円を言い渡された。検察側、被告側とも控訴しない方針。
一連の汚職事件での判決は、元小学校長の浅利幾美被告(53)=贈賄罪で懲役一年二月、執行猶予三年=に続き二人目。
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