
海釣りの好スポットだが、入場者は減少している仙水遊漁センター=5日、津久見市鳩浦地区
津久見市の四浦半島にイルカの育成や訓練をする拠点づくり計画が具体化してきた。太平洋沿岸などで特別に捕獲されたイルカを、水族館に受け渡すための中間的な施設。大分市にある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」での飼育に向けた順応トレーニングなどを行う。
有力な候補地となっているのは鳩浦地区にある「市仙水遊漁センター」。市と漁協、地元の出資で一九七九年に設立した財団法人の管理協会(理事長は副市長)が市から業務委託を受けて運営している。オープン当初、入場者は年間三万人を超えたが、次第に減少。二〇〇七年度は五千人台にとどまった。
市では地域と連携できるセンターの活性化策を探すうちに、「うみたまご」が控えのイルカの調教や研究、休養などのための中間施設を必要としている点に着目。水質が良く地元や市の協力が期待できる四浦地区を適地として、ここ数年、水面下で施設の誘致を働き掛けてきた。
市や水族館側は公表していないが、関係者によると、遊漁センターの一部を仕切ってイルカ数頭を入れる計画で、当面は試行的な取り組み。立地環境確認と、試験的飼育やトレーニング技術の研究拠点となる。イルカ保護などのための諸条件を満たした後、捕獲シーズンの年内にもイルカの搬入が予定されている。
津久見市では、国道の改良や相次ぐトンネル開通で四浦半島への車の所要時間が二十分へと、大幅に短縮した。市では一連の交通アクセスの改善を追い風に、飼育施設を地域振興のテコとしたい意向だ。このほか、地域ではイルカ見学など教育的な活用に加え、餌供給といった経済効果にも夢が膨らんでいる。
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