
自動車用タイヤの接着剤などの原料工場が新設される住友化学大分工場=大分市
住友化学(東京)は二〇一〇年に、タイヤ製造や木材加工用接着剤の原料を増産する工場を大分工場(大分市)の構内に新設する。年間一万トンの生産能力で、投資額は約百億円。大半を自動車生産などが伸びている中国や東南アジア向けに輸出する予定。
生産するのは「レゾルシン」と呼ばれる同社精密化学部門の主要製品。用途の大半を占めるタイヤや合板用接着剤のほか、難燃剤、紫外線吸収剤などにも使われる。既に千葉工場(千葉県市原市)で二万トンを生産している。大分での工場新設で年産三万トンになり、レゾルシンの世界最大メーカーになる見通し。
新工場の建屋は来年着工する見通しで、一〇年二月に完成させる計画。従業員数などは明らかにしていないが、大部分は従業員の配置転換などで対応する見込み。建設、操業に向けて、既に従業員のトレーニングを始めている。
住友化学は「大分の新工場は環境処理負担が少ない最新鋭の製法技術を用いる。優れたコスト競争力が発揮できる」としている。
【ポイント】
住友化学大分工場
1939年、日本染料製造の染料中間物工場として操業開始。44年に合併し、住友化学の工場(当初は大阪製造所鶴崎工場)となる。農薬や飼料添加物、医薬品のほか、化学工業用の精密化学品などを製造している。62年から生産を始め、世界中から高い評価を得ているという殺虫剤「スミチオン」が代表的。
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