
商工会議所が新会館建設用地として市に借地要望をした市営温泉プール跡地
別府商工会議所は二十八日、新商工会館の建設用地として、別府市営温泉プール跡地(原町)の借地を浜田博市長に要望した。
千寿健夫会頭ら四人が市役所を訪問。「市営温泉プール跡地を第一候補として、市に借地要望を行うことを全会一致で承認・決定した」と要望書を手渡した。浜田市長は「趣旨は十分に受け止めた。内部で慎重に検討する」と答えた。
市議会にも同様の要望書を 提出。山本一成議長は「要望を真摯(しんし)に受け止めて議論する」と答えた。
同商議所は「ゆめタウン別府」開店に伴う交通渋滞緩和策として、旧商工会館(楠町)を売却。昨年九月からNTT別府ビル(光町)に仮移転している。
プール本体埋まったまま 撤去費用に数千万円
別府商工会議所が借地要望をした市営温泉プール跡地の地中にプール本体が埋まっていることが二十八日、分かった。借地が実現したとしても、撤去・処理費用に「数千万円ほどかかる」(建設業者)とみられ、「費用はどうなるのか?」と同商議所関係者はやきもきしている。
別府市誌などによると、同プールは一九五六年、総工費約一億円をかけてオープン。五十メートル九コースで、日本初の屋内温泉プールとして五輪代表選手の強化練習場所に利用されるなど一時代を築いた。しかし、泉源に湯あかがたまって水温確保が困難になり、九二年に閉鎖、九六年に解体された。
解体当時の市の資料は見つかっていないが、関係者は「子どもが立ち入ると危険なので建物は取り壊された。だが、プール本体はそのままで、がれきなどを入れて土をかぶせた状態」。プールを撤去しなかった理由は「当時、市は財政難だったため。跡地利用が決まっていない場合、それが普通だった」という。
同商議所の借地要望について、関係者の一人は「現状のまま貸すことはあっても、撤去して貸すことはないだろう」との見方。同商議所が撤去費用を負担するとなれば想定外の出費となり、三億円以内という予算をオーバーする恐れもある。
同商議所の移転・建設検討委員会は「正式に借地を要望したばかり。今後、諸問題が起きるかもしれないが、その時々で対応し、検討していきたい」と話す。
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