
大分川で落ちアユを釣る今山さん=大分市の明磧橋付近
秋の色が深まる山や草原。大分市の明磧橋下を流れる大分川も、河原のススキが揺れ、晩秋の装い。日一日と水の冷たさが増す川で、朝早くから四、五人の釣り人がさおを振って、落ちアユ釣りを楽しんでいる。
同市ふじが丘の今山紘市さん(68)は“ごろ引き”で釣っている。長さ八メートルのさおに結んだ釣り糸には五つの釣り針が付いている。これを水中に沈め、川の流れに沿ってゆっくりと動かし、泳いでいるアユを引っかける。
「今年のアユのサイズは例年より小さい。たぶん気候が暖かい影響だろう」と今山さん。
表情が一瞬、厳しくなった。慎重にさおを立て、手早く糸をたぐっている。水中から現れたのは、産卵を控えて腹部が黄みがかった体長十五センチほどのアユだった。
「今シーズンは例年よりアユの数が少ない。でも、今日は一時間で七匹釣れた。この時季は卵を抱いているから、うまいうるかが作れるんだよ」とにっこり。
大分川漁協は「近年は気候が温暖になっているためか、アユの産卵が遅くなっているようだ。その分、アユ釣りを楽しめる期間は長くなっている。今年は十一月末までアユ釣りを楽しめそう」という。
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