大分のニュース

窒息事故から命守れ

[2008年10月28日 14:17]

手のひらの付け根で肩甲骨の間を力強く何度も連続してたたく「背部叩打法」

 千葉県の児童(六年)が学校給食のパンをのどに詰まらせたり、高齢者らがこんにゃくゼリーをのどに詰まらせて窒息死する事故が全国で相次いでいる。大分市内では今年、九月末までに、同様の事故で救急車での搬送直後に死亡が確認された人が二人おり、〇七年も二人いた。市消防局は「救急隊が来るまでの救命措置が生死を分ける。ぜひ学んでほしい」と呼び掛けている。
 市消防局によると、今年は九月末までに、のどに物を詰まらせ搬送された人は二十六人(昨年は年間で五十人)。最も多いのが高齢者十三人(同二十九人)で、次いで五歳以下の乳幼児八人(同十五人)だった。救急隊が病院に搬送した時点で、心肺停止状態などの重症者は七人(同九人)。詰まっていた物は、もちのほかに、肉や刺し身、おでんのこんにゃく、ゴボウのてんぷらといった意外な物もあった。
 沓掛勝美警防課長補佐は「人数は把握していないが、搬送時に重症で、その後死亡した人もいる。のどにものを詰まらせたことが原因の死亡者は統計よりもさらに多い」とみている。
 対処法として、肩甲骨の間を手のひらの付け根部分で力強く何度も連続してたたく「背部叩打(こうだ)法」がある。また、乳児や妊婦以外には、後ろから抱えるように腕を回し、片手の握りこぶしをみぞおちの下に置き、その上をもう一方の手で握り、素早く手前上方に力を込め圧迫するように突き上げる「ハイムリック法」が有効。
 心臓や呼吸が止まったら心肺蘇生(そせい)法を行うことが必要。大分市中央消防署の救急救命士、上木将弘消防士長は「どちらか一方が効果のない場合は、他方を試みてほしい。意識がある場合は、咳(せき)をしてもらうことが有効」と説明している。

普通救命講習 
心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使用法、背部叩打法などを学ぶことができる。大分市消防局は、毎月9日を「応急(09)手当の日」として個人向けに実施。10人以上の団体は講師が出向いて講習している。いずれも無料。問い合わせ先は市消防局警防課(TEL097・532・2199)。県内各市の消防本部でも同様の講習を実施している。

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