
伊藤ハムの関連商品が撤去され、がら空きとなった商品棚。問題が相次ぎ食の安全への信頼が揺らいでおり、消費者も産地などに敏感になっている=26日、大分市内のスーパー
伊藤ハムの東京工場で、商品製造時に基準値を超えるシアン化合物が含まれた地下水を使っていた問題を受け、県内の一部スーパーは二十六日、売り場から対象商品を撤去した。県内の流通量はごくわずかだが、風評被害を避けるため、同社の別の工場で作られた商品まで撤去した店もある。中国製冷凍ギョーザや汚染米の流通など食の安全を揺るがす“事件”の続発に、消費者からは「何を信じればいいのか」との声が出ている。
伊藤ハムや県内の各スーパーなどによると、同社の商品は主に関西地区の工場から仕入れており、「回収対象商品はほとんど流通していないはず」という。しかし、風評被害などを考慮して問題のない関連商品を撤去したり、「返品の希望があれば受け付ける」(マルショク)というところも。
伊藤ハムによると、水質検査で一リットル当たり最大〇・〇三ミリグラムのシアン化合物を検出した。「体重五〇キロの人が毎日二リットルの水を一生飲み続けても問題のない量が〇・一ミリグラムとされている。水質基準はさらに安全性を考えて〇・〇一ミリグラムとしているため、人体に影響はないとみられる」と説明。
ただ、中国製冷凍ギョーザ事件やカップめんに殺虫剤成分が入っていた問題などを受け、産地や管理体制などを気にする消費者が増えている。県内で営業するスーパーの商品担当者は、「今後は商品に不備が多かったり、説明や改善といった対応がしっかりできないメーカーとの付き合いを見直していく。一方で、消費者が過敏になりすぎている部分もあるので、冷静に対応していきたい」と話した。
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