
木材から設計、施工業者まですべてを市内で調達して新設する木造の鶴居小体育館。「地材地建」の取り組みの第1弾で、写真は完成予想図
中津市は、地場林業の振興を目的に、小中学校校舎などの建設に地場の木材を活用する「地材地建」の取り組みを始めた。市町村合併で市域の八割近くを占めるようになった森林と関連産業の育成策。第一弾として、老朽化した市内の鶴居小学校体育館について、ほぼ100%市内の木材を使った木造体育館を二〇一〇年春に新設する。
市はこれまでも、県産材を96%使った木造平屋の市教育福祉センター、木造一部鉄骨平屋の市三保交流センターなど、県産材を取り入れた木造施設の建設に取り組んでいるが、市内産の木材に絞り込んで大型施設を建てるのは初めて。
地材地建の取り組みでは、市内の建設技術を伸ばすことも柱とし、基本的に設計、施工とも市内の業者を採用。新体育館では、木材同士の接合部にボルトやナットをなるべく使わず、凹凸で直接かみ合わせるなど、日本古来の工法を採用。延べ床面積は旧館の倍近い約九百七十平方メートルで、「現在の市内の技術で建てられる最大規模」という。
耐用年数は、通常の鉄筋コンクリート製にした場合と比べ約半分の二十二年と短いが、管轄する市教委では「定期的なメンテナンスを加えることで、ある程度延ばすことができる」としている。総工費は約二億五千万円で、鉄筋製と比べ二割ほど割安という。
地材地建の第二弾以降の取り組みは未定だが、「校舎の建て替えを中心に今後も適用していく」としている。
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