移植コーディネーターが臓器移植について高校生に説明=野津高校
県腎バンク協会の移植コーディネーターらが十六日、臼杵市の野津高校(藤内和子校長)を訪れ、臓器移植について授業をした。臓器移植について理解を深めてもらうのが目的で、県内では初めての活動。
移植コーディネーターの奥永哲司さんと小野美代子さん、大分大学医学部付属病院腎泌尿器外科学の平井健一医員が来校。三年生六十三人が授業を受けた。
臓器移植に関する個人研究に取り組んでおり、臓器提供意思表示カード(ドナーカード)を街頭で配る活動にも参加した同校の高山美咲さんが「一人でも多くの人に臓器移植に関心を持ってもらいたい」と呼び掛けて授業開始。平井医員が腎臓の役割や腎移植医療について説明した後、奥永さんが臓器移植と移植医療の現状について話した。
奥永さんは臓器移植に関する法律、ドナーカード、脳死などについてスライドを見せながら丁寧に説明。日本は臓器提供者の数が他国に比べて少ない現状や、臓器を提供された家族や移植を受けた人の思いも紹介した。
最後に奥永さんは「臓器提供をする、しないはどちらも尊重される。提供について意思表示をしてください」、小野さんは「自分や周りの人の命を大切にしてほしい」と呼び掛けた。
授業後、高山さんは「新たに分かったことを研究に生かしたい。ドナーカードを持つことで、自分も周りの人も納得がいく形で命がなくなったりつながったりする。カードを持つことはいいことだと思う」と話した。
小野さんによると、県内で臓器が提供された事例は二〇〇二年度の二件以降、ない。臓器提供への関心を高めるため、今後も高校や専門学校などで説明するという。
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