「日田十条」で生産された大分方式の乾燥材=16日、日田市日田十条
大分方式の乾燥材生産などで県産材の需要拡大に取り組む日田十条(瀬戸基彦代表)が、本年度の農林水産祭(農林水産省など主催)林産部門で最優秀賞の天皇杯を受賞した。十一月二十三日、東京で表彰式がある。
林産部門では一九七一年度の故松下徳市さん(日田市大山町、乾シイタケ生産)、九五年度の井上不二雄さん(同市上津江町、林業経営)に続き、県内では三度目の天皇杯。木材業者としては県内初の受賞となる。
同社は製紙原料の木材チップ、燃料用オガライト製造などを目的に六一年に設立された。スギやヒノキなど地域内の豊かな森林資源を背景とした木材加工部門を設置し、製材品生産にも進出した。
二〇〇五年、県が開発した割れや曲がりの少ない大分方式乾燥材の認証を取得し、今では年間約二千立方メートル(〇七年)を生産している。木材価格の低迷が続く中、高品質の県産材を生産することで、需要拡大に寄与している。
また、森林組合と協定を結んだ上で、森林所有者との直接取引を実施している。流通合理化によるコスト減と安定した原木確保で、所有者への利益還元を試みている点も評価された。環境保全と資源循環にも取り組んでいる。林地の残材や廃材を有効活用するほか、家屋の解体材を人工乾燥機用ボイラーの燃料に使用するなど、木材再利用のシステムを構築している。
瀬戸代表は「九州の木材があらためて評価されたことをうれしく思う。これからも賞に恥じない木材製品の供給に努めたい」と話している。
積極的挑戦に敬意
広瀬勝貞知事の話
県産材の品質向上、流通経費の低コスト化などへの積極的な取り組みが評価されたものと思う。これは林業や木材産業が抱えている課題であり、そこに挑戦していることに敬意を表します。
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