太陽電池のセル製造装置の一貫生産工場に生まれ変わるエス・イー・エス九州ソーラーエナジーシステム工場
半導体洗浄装置を製造・販売するエス・イー・エス(SES=本社・東京)の九州工場(大分市辻原)が、太陽電池製造装置の生産拠点として生まれ変わった。来年六月には、光を電気エネルギーに変換するセルを生産する装置の見本がすべてそろう。二〇〇六年以降、九州では太陽電池メーカーが新工場を相次いで完成させており、大分県内の地場企業にも参入チャンスが広がりそうだ。
九州工場は既に九州ソーラーエナジーシステム工場に名称を変更。セルの表面を加工するテクスチャリングや酸化膜除去といった一部の工程は、既に試作機ができ、受注している。
今後、セルを一貫生産する装置の開発を進め、一〇年度には年間二百億円の売上高を見込む。一三年度には四百億円に拡大する見通し。従来の半導体関係の装置は同社のグリーンテクノ工場(岡山県)に集約した。九州工場は太陽電池に特化した事業を展開するため、さらに六―七億円の設備投資を検討している。
九州では近年、富士電機システムズとホンダが熊本県、昭和シェル石油が宮崎県、三菱重工業が長崎県に、それぞれ数十億円から百億円規模で投資。太陽電池生産工場を新・増設している。
SESの北島文雄代表取締役専務は「京都議定書を基に、三〇年をめどに必要発電量の25%を太陽光を中心としたクリーンエネルギーに転換する目標が掲げられている」とビジネスチャンスを強調した。
大分県LSIクラスター形成推進会議は本年度、SES九州工場を核に、太陽電池に関する研究開発に初めて取り組む。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()