初戦千葉県チームと戦う大分の浦本雅志選手=28日、中津市総合運動場
大分高出身の元Jリーガーが中心選手として出場した。大分国体サッカー成年男子のMF浦本雅志選手(26)=ダイハツ九州=は28日、中津総合運動場であった1回戦の千葉戦に先発。波(は)瀾(らん)万丈のプロ生活で得た「感謝の心」を胸に、出身地・中津市で全力プレーを見せ、4―0の勝利に貢献した。
サッカーが好きだ。高校卒業後、当時J1だったアビスパ福岡(現J2)に2年間所属。その後、Jリーグ昇格を目指していたザスパ草津(現J2、当時群馬県1部リーグ)で2年間、主力として活躍。JFL昇格に貢献した。
温泉地の草津で温かい県民に支えられた。1年目の月給は5万円。貯金を切り崩し、スーパーのレジ打ちで生活費を稼いだ。お客さんから「試合を見に行くわ」と励まされ、チーム一の人気者になった。
J1柏レイソルなどが関心を示したが、クラブ間の移籍金交渉でまとまらず、「Jリーグで再挑戦」の夢は破れた。草津を退団し、中津市に戻った直後、弟・賢太郎さん(25)=元大分トリニータ=とタクシーに乗車中、追突事故に遭った。全身打撲。半年間、歩くことさえ困難だったが、サッカーをあきらめきれなかった。耶馬渓FCの中畑光宏総監督(40)=国体コーチ=に出会い、「まず国体を目指せ」と闘志を”注入”された。
「以前は自分がうまければ良いと考えていた。今は違う。まずチームのために何ができるのか。周囲への感謝を込め、プレーでメッセージを伝えられれば」
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