県教委汚職事件に絡み、おおいた市民オンブズマンは二十六日、教員の不正採用を働き掛けたなどとして、地方公務員法違反(不正任用の企図)の疑いで、小矢文則県教育長(60)ら五人を大分地検に告発した。
告発状などによると、小矢教育長は教育審議監、富松哲博容疑者(60)=収賄容疑で逮捕=と共謀し、二〇〇八年度小学校教員採用試験で、特定の受験者の不正採用を働き掛けた疑いがあるとしている。
複数の関係者によると、小矢教育長は〇八年度の一次試験後、富松容疑者に受験者四人の名前を挙げ、合格を依頼したという。小矢教育長は「告発内容を聞いていないのでコメントできない。口利きはしていない」と述べた。
これまで小矢教育長は、口利きでなく事前通知を頼んだとしている。合格者が事前に分かる立場なのに、あえて富松容疑者に対象者を伝えた理由を「ダブルチェックのため」とし、事前通知には“盤石”の態勢で臨んでいたという。
ほかに告発されたのは、元教育審議監の末富士郎・元大分大学教授(64)と佐伯市内の中学校男性教頭(51)、〇七、〇八年度試験実施当時の県教育委員長二人。
末・元教授は〇八年度試験で自身が開いた勉強会の学生が合格するよう口利きした疑いが持たれ、二十二日付で大学を辞職。男性教頭は〇七年度試験で、元県教委義務教育課参事、矢野哲郎被告(52)=贈賄罪で公判中=が元教育審議監、二宮政人被告(62)=収賄罪で公判中=にわいろを渡す仲介をしたという。両教育委員長は虚偽内容の文書に基づき、合格者を決定した疑いがあるとしている。
オンブズマンの永井敬三理事長は「口利きに関与した県議や県教委OBらの告発も検討したい」と述べた。
07年度は“被害者” 08年度採用取り消し
県教委は二十六日、二〇〇七年度教員採用試験で不正のあおりで不合格となり、救済のため十月十一日に行う特別試験(論文と面接)の対象者二十三人の中に、〇八年度採用試験で点数改ざんがあったとして採用取り消し(辞職含む)となった人が含まれていることを明らかにした。
このほか、〇七年度試験の救済対象となる臨時講師と、〇八年度試験で採用取り消しとなった教諭が、同じ学校で勤務していたケースがあったことも明かした。いずれも人数や学校名などは公表していない。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA