教員採用をめぐる汚職事件で、収賄の罪に問われた元県教委参事兼教育審議監で前由布市教育長の二宮政人被告(62)の第二回公判が二十五日、大分地裁(宮本孝文裁判長)で開かれた。被告人質問で二宮被告は口利きの実態について語り、口利きの“窓口”だった教育次長(現・教育審議監)と担当課長で合わせて毎年、百人ほどの口利き依頼があったことを明らかにした。また、特に重要な人物からの依頼は「口利きリスト」に○印を付けていたと述べた。
口利きの人数の内訳は、小学校の教員は、次長と課長でそれぞれ三十人ほど。中学校は次長と課長でそれぞれ二十人ほど。このうち次長と課長がそれぞれの判断で五人ずつ、計二十人ほどに○印を付けていたという。
○印を付ける重要な人物は「教育行政をやっていく上で大きな力をいただいている人。県議さんや教育事務所の所長、市町村の教育長が主だった」と証言した。
弁護側は「口利きリスト」を証拠として開示するよう求めたが、検察側は「情状面で必要とは思われず、プライバシーの侵害など弊害もある」と述べ、地裁も検察側の意見を採用し、これを退けた。
起訴状によると、二宮被告は二〇〇七年度の小学校教員採用試験で、元義務教育課参事、矢野哲郎(52)と、妻で元小学校教頭のかおる(51)両被告夫婦の長女の採用試験の便宜の見返りに、〇六年九月九日と十月二十八日の二回、大分市内の飲食店で、哲郎被告から商品券計百万円を受け取った―とされる。
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