大分市は、JR大分駅の南側(駅南地区)に建設予定の「複合文化交流施設」について市民の意見を求める「パブリックコメント」を実施しているが低調だ。公共施設部門の建設費だけで約百五億円、年間のランニングコストは六億五千万円(平均)かかる“大事業”だが、寄せられた意見は三十件に満たない。
パブリックコメントは、九月一日から九月三十日までの間、市の計画についての意見を電子メールや郵送で求めている。建設計画に関する情報は市報や市のホームページで提供している。二十三日までに市に寄せられた意見は二十九件。
図書館については「コンパル市民図書館・県立図書館とのすみ分けを図る中で情報発信・文化交流拠点として整備する」としているが、具体的な機能や特徴、蔵書数などの情報はない。
市民ホールも千席程度(客席数)としたうえで「市民の多様で創造的な芸術文化活動を支援する」としている程度。
四十代の男性会社員は「素人には施設の姿や機能が全くイメージできない。これでは、どんな意見を求めているのか分からない」と苦笑する。
事業費の内訳は「建設費約百五億円、用地取得費約三十一億円、維持管理費年間約三・七億円」としただけで、市議会に説明した総事業費(二百八十四億三千万円)の内訳や財源などの説明はない。
市は、パブリックコメントの意見を集計し市議会の委員会に報告。市民の意見も参考に、市の方針をまとめ、十二月議会に議案を提出する予定。
市駅周辺総合整備課は「市議会では随時説明している。市民向けの説明会は八月に建設予定地の自治会の中心に約三十人を集めて一度開いた。施設の必要性も含め、多くの意見を寄せてほしい」としている。
複合文化交流施設
市が駅南地区の一万八千九百七十平方メートルの市有地に建設予定。市総合社会福祉センター、図書館、市民ホール、保育所などが入る公共機能部門(延べ三万六千五百平方メートル)と、コンビニやレストランなどを民間事業者の提案で造る民間施設が一緒になった施設。二〇一二年度の完成を目指している。
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