自民党の新総裁に麻生太郎氏が選ばれた。首相として次期衆院選で与党の顔となる麻生氏に、県内の与党関係者からは期待とともに経済対策の速やかな実施を求める声が出た。野党側は麻生氏が圧勝した総裁選を冷めた目で見ながら与党への批判を強めている。
自民党県連が実施した党員投票で麻生氏は八割以上の圧倒的な支持を得た。志村学県連幹事長は「九州出身ということに加えて、景気対策を重視する訴えが浸透したと思う。民主党と政策を競い合うのに適任だ」と感想。「まず補正予算を成立、執行して国民に経済対策の効果を実感してもらいたい。その上で国民に信を問うべきだ」と早期解散には疑問を呈した。
公明党県本部の竹中万寿夫代表は「麻生氏が主張した厳しい経済情勢と対策の必要性については公明党と認識が一致している」と就任を歓迎した上で、「物価上昇など痛みに苦しむ国民が共感できるメッセージを発してほしい」と求めた。
一方、民主党県連の吉良州司代表は「新総裁が誰であっても税金の無駄遣いを野放しにする官僚主導型の”自民幕府”であることに変わりはない」と批判。小沢一郎代表が示した政権構想を実現するため「一日も早く”民主維新”を成し遂げたい」と早期の解散・総選挙の必要性を訴える。
共産党県委員会の林田澄孝委員長は「政治の中身を変えない限り、麻生氏が首相になっても国民に希望を与えない」。社民党県連合の重野安正代表は「安倍、福田両内閣時代に政権の中枢にいた麻生氏に期待する有権者はいない」といずれも冷ややか。与党に対し「年金や医療の問題、原油高騰対策などをどうするか論戦を挑みたい」と対決姿勢を示す。
国民新党県支部の後藤博子支部長は「景気対策は必要だが、(麻生政権は)目先の対症療法的な措置はすべきでない。一度国民の信任を得た上で取り組むべきだ」と早期の解散を求めた。
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