教員採用試験結果の事前通知依頼で幹部職員が懲戒処分を相次いで受けた大分市は、従来の職員倫理規定や指針を総まとめした「コンプライアンス(法令順守)条例」=仮称=を来年度、制定する。公益通報制度や口利きへの対応を盛り込む。
大分市には、職員が公正な職務を行うための「職員倫理に関する規程」のほか、職員が外部からの要請を受けたときに、記録に残し組織的な対応をするなどの方針、法令順守のため公益通報した職員を保護する規定がある。
新条例は、これらの規定や方針を一本化。さらに、弁護士ら第三者による審査会を設置し、条例の運用状況などを検証する内容になる見通し。
市教委は、足立一馬教育長と元学校教育部長が、〇八年度の教員採用試験に絡み、県教委幹部に事前に合格通知を依頼していたなどとして、職員倫理規定や地方公務員法(信用失墜行為の禁止)に抵触するとして懲戒処分した。
市は、四月に策定した市行政改革推進プランに、新条例の制定を盛り込んでいる。市人事課によると、昨年十一月現在、全国の中核市(三十五市)のうち、同様の条例が三市で制定されている。同課は「新条例の制定で、市全体が法令順守を徹底する姿勢を内外にみせることができ、不正の防止に役立つ」としている。
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