県教委は二十九日に、二〇〇八年度教員採用試験で不正合格した二十一人の採用取り消しと、そのあおりで不合格となった人の救済を決め、一連の事件に関係した職員ら十五人を処分した。〇七年度試験は「信ぴょう性に問題が残る」として、採用取り消しを見送った。「〇七年度以前の不正は許すのか」「採用取り消しに比べ、職員の処分が甘い」。教育現場などから疑問の声が出ている。
「気の毒な気もする」。今年、採用試験を受験した大分市内の三十代男性は、採用取り消しになる二十一人に対し複雑な心境。〇七年度以前の不正合格者は今後も教諭を続けられることに「教員としての倫理観があるなら職を続けられないはず。名乗り出るべきだ」と呼び掛ける。取り消し者の所属や氏名を公表しない県教委のやり方に、県南の小学校教頭は「保護者や地域に隠し通せるわけがない。対応を現場任せにするのは無責任」と批判。
県教委は、一連の事件に関与した職員や監督責任者の処分を停職四カ月―文書訓告と決めた。別の小学校教頭は「県教委内部の処分は甘い」と指摘する。
二十一人から直接、不正についての聞き取りをしない方針には、保護者から疑問の声。五十代の元県PTA連合会役員は「改ざんが分かっただけで、不正合格の背景は何も分かっていない。県教委の闇は残ったままだ」と話した。
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