慶応義塾大の北川雄光医学部教授の講演を聞く中津南高校生
「外の世界に目を向けよう」
日本消化器癌(がん)発生学会総会(別府市で開催)の出席大学教授による高校生を対象にした講演会が二十八、二十九の両日、県内の五高校であった。福沢諭吉ゆかりの中津市では初日、北川雄光(ゆうこう)慶応義塾大医学部教授が中津南高校(豊田信敏校長、五百九十六人)を訪ね、夢をテーマに講演した。
食道、胃がんの専門家で、現役外科医の北川教授は、「この日のために作ってきた」というスライドで自身の歩みを紹介。高校時代に見たテレビ番組「白い巨塔」の影響など、当時の心境を踏まえながら、夢の変遷を振り返った。
「夢はどう変わったか?」。慶応義塾大医学部六年時に体験した南米の医療現場や、医師七年目からのカナダ留学などの経験から、「外に出ることの大切さ」を強調。福沢諭吉の「未来のための今」を例に、「近場の明確な夢を持って、外の世界を見つめてほしい」と呼び掛けた。
最近の外科医離れを憂う現役医師として「若い世代を育てることが今の夢」という。生徒からの質問にも「医学部に入るだけなら勉強すればいい。医者、特に臨床医を目指すのであれば、コミュニケーションの取り方などもしっかりと学んで」と期待を込めていた。
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