大分県教委汚職事件で、収賄の疑惑が浮上している富松哲博教育審議監(60)が、県教委の教育行政改革プロジェクトチーム(PT)の聞き取り調査に対し、ここ数年間の採用試験で、県と県教委の上層部の具体的な名前を挙げて関与を打ち明けたにもかかわらず、PTがまとめた内部調査の結果報告書は実名を“削除”していたことが三十日、分かった。
審議監明言したが、PT「裏付けできず」
PTは「複数の名前は出たが、事実の裏付けができなかったため、報告書には載せていない」と説明。ただ、富松審議監に対する聞き取りは一度だけで終了しており、関係者からは「意図的な情報隠し」との声も上がっている。
県教委によると、富松審議監への聞き取りは今月九日、当時、入院していた大分市内の病院で実施。PTトップの照山龍治総務審議監ら二人が訪れ、教員の採用や人事などに関し質問。富松審議監は拒否せずに淡々と受け答えし、謝罪の言葉も口にしたとされる。具体的な聞き取り内容について、当時、照山審議監は「言えない」としていた。
関係者によると、聞き取りの際には、直属の上司や県上層部の実名を挙げ、依頼の状況なども報告したという。
PTが二十九日、公表した調査報告書では、富松審議監からの聴取内容として二〇〇七、〇八年度の採用試験で「審議監という立場上、メモをもらったり、それを担当に渡したりする環境にあった」とだけ書かれ、メモの内容やメモのやり取りをした人物など踏み込んだ事実は記載されていない。
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