県教委汚職事件で、県警は人事の昇進の謝礼として部下から二十万円分の商品券を受け取ったとして、県教委ナンバー2の富松哲博教育審議監(60)を収賄の疑いで、近く逮捕する方針を固めた。
富松審議監は今年三月、佐伯市内の小中学校長から県教委義務教育課参事に昇進が決まっていた矢野哲郎被告(52)=別の贈賄罪で起訴=から二十万円分の商品券を受け取った疑いが持たれている。関係者によると、富松審議監は、昨年末と今年三月の二回、佐伯市教委を訪ね、矢野被告を県教委に異動させるため、同市教育長に働き掛けをしたという。
県警の任意の事情聴取に対し、富松審議監と矢野被告はいずれも「あいさつ名目だった」とわいろ性を否定しているが、県警は大分地検と詰めの協議を続ける中で、商品券は謝礼としての意味合いが濃かったと判断したとみられる。
富松審議監は疑惑が浮上した七月八日から体調不良を理由に年次休暇(有給休暇)を取り、登庁していない。八月二十日には「一身上の都合」として、辞職願を提出しているが、県教委は懲戒処分にする可能性があるため、受理しておらず、県警の捜査の進展を待って対応を決める姿勢だ。
また、富松審議監は二〇〇七、〇八両年度の教員採用試験で、口利きのあった受験者らを不正に合格させるよう元同課参事の江藤勝由被告(52)=別の収賄罪で起訴=に指示したとされ、一連の不正に深くかかわっていたとみられる。
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