大分のニュース

特攻隊の悲話朗読 「言葉を大切に」

[2008年08月30日 09:56]

”文化部のインターハイ”で全国上位10人の優秀賞を取った中津北高校放送部の落合部長。先月のNHK杯でも優良賞を受賞した

 中津北高校放送部長の落合亜耶さん(17)=三年、中津市耶馬渓町=が、第三十二回「全国高校総合文化祭」(群馬県・六―十日)の放送部門(朗読)で、上位十人の「優秀賞」に輝いた。七月にあったNHK杯でも全国四位の「優良賞」を受賞。部として同杯二連覇の快挙も経験したが、個人でも優秀な成績を残した。

 総文祭は別名”文化部のインターハイ”。演劇や合唱、吹奏楽、弁論など二十四部門があり、放送部門はアナウンス、朗読、オーディオピクチャー(AP)、ビデオメッセージ(VM)の四部門。朗読には各都道府県を代表する百三十九人がエントリーした。
 朗読原稿はそれぞれが選ぶ。落合さんは、特攻隊として出撃した青年指揮官を主人公にした、城山三郎著「指揮官たちの特攻~幸福は花びらのごとく」の一場面を選択。これまでも、地域であった戦時中の悲話を題材にした番組制作を幾つも手掛けており、「出会った人たちから感じたことをそのまま伝えられるのでは」と選んだ。
 大会直前には指揮官の故郷津久見市を訪ね、文中にある”光る海”を見てイメージング。本番では、悲しみを背負い戦後を生きる母親の姿を伝えた。審査員からは「上品」「広がりのある解釈だった」と評されたという。
 「個人でも賞を頂きうれしい。これまでの番組制作を通して多くの人に出会ったことが(朗読の)力になっており、本当に感謝」と落合さん。三年間を振り返り「言葉の大切さ、本質を見ることの大事さを知った。今後も心掛けたい」と笑顔を見せた。
 今秋には、大分国体の開会式進行役(高校生三人のうち一人)も務める。「一生に一度の経験。いい思い出にします」

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