津久見市保戸島の唯一の医療機関「保戸島診療所」に勤務している内倉洋三医師(69)=別府市=が、来年三月末までで同診療所院長を辞任したい意向を市に伝えていることが二十八日、分かった。市は慰留に努める一方、年度半ばに差しかかったこともあって、次善の策として後任医師の募集に踏み切らざるを得ない状況だ。
診療所は、島に一カ所だけあった医院が閉院したことから市が建設、市医師会が運営する仕組みで二〇〇六年に開設。同年四月から内倉医師が院長となったが、当初から市との間で勤務年限を七十歳を迎える〇九年の年度末までと、約束が交わされていた。
市では約束に沿って一〇年度以降について検討してきたが、へき地医療の人材確保は年々、難しさを増す一方。また診療環境も厳しく、内倉医師の場合は別府からの早朝、夜間の週二回往復と、離島での単身の当直勤務を強いられ、体力的に限界に近づいた。「後任を早めに探してくれとお願いしていた。気力、体力に自信がない中で診療するのは島の人たちにも悪い。若い先生が後任となり、診療に打ち込めるよう、環境整備もお願いしたい」と話している。
市は後任募集のための広報費、旅費を含む約八十万円の保戸島診療所特別会計補正予算案を九月三日開会の定例市議会に提案する。
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